チーズの味がしっかり楽しめるチーズケーキは、おうちで手作りしやすいお菓子としてとても人気があります。
クリームチーズを使って、材料を順番にまぜて焼くだけでできるので、お菓子作りが初めての人でも気軽にチャレンジできますね。
インターネットや本でチーズケーキのレシピを調べてみると、「卵を入れるレシピ」と「卵を入れないレシピ」の2つのタイプがあることに気づくかもしれません。
同じチーズケーキでも、なぜそんなにちがうレシピがあるのでしょうか?
そこで今回は、チーズケーキに卵を使う場合と使わない場合で、どんな違いがあるのか、そして卵のもっている大切な役割について、わかりやすくご紹介します。
チーズケーキを作るときに「卵は入れた方がいいの?それとも入れなくていいの?」と迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
- チーズケーキは卵を入れる?入れない?見た目や味にどんなちがいがあるの?
- チーズケーキに卵を入れる意味って?味と固さに関わる大事な役割
- 卵を使うレシピで、卵を抜くのはNG?
- 卵を入れ忘れたらどうなる?チーズケーキ作りでのミスをカバーする方法
- 卵あり・卵なしチーズケーキの違いとは?それぞれの特徴を比較してみよう
- チーズケーキの卵の役割とは?卵あり、卵なしの見た目・味・食感を紹介のまとめ
チーズケーキは卵を入れる?入れない?見た目や味にどんなちがいがあるの?
チーズケーキは、卵を使うかどうかで、見た目や口ざわり、味まで大きく変わってきます。
どちらにもそれぞれの良さがあるので、自分の好みに合わせて選ぶことができますよ。
こちらが、卵ありと卵なしのチーズケーキのちがいをまとめた表です。
比べるポイント | 卵ありのチーズケーキ | 卵なしのチーズケーキ |
---|---|---|
見た目 | 焼き色がしっかりついて香ばしい | 焼き色がつかず白っぽい仕上がり |
食感 | 固めでしっとり・やや重ため | やわらかくてなめらかな口ざわり |
味 | コクがあって深みのある味 | チーズ本来の味がしっかり楽しめる |
卵を使ったチーズケーキは、表面にこんがりとした焼き色がつきます。
これは卵が焼かれることで茶色っぽくなる性質があるからです。
一方で、卵を入れないチーズケーキは焼いてもほとんど色がつかず、白くてやさしい見た目になります。
つぎに、食感のちがいもポイントです。
卵が入ることで生地がしっかり固まり、なめらかだけど少しかための食感になります。
反対に卵を使わないと、ゼラチンや寒天などで固めることが多くなり、ふんわりやわらかくてとろけるような食感になります。
味も変わってきます。
卵を入れるとチーズケーキにコクが出て、よりリッチな味わいになります。
でも卵をたくさん入れすぎると、卵の味が強く出すぎてしまって、クリームチーズのやさしい風味がかくれてしまうこともあるんです。
チーズそのものの味をしっかり味わいたい人は、卵なしのレシピを選ぶとよいですね。
チーズケーキに卵を入れる意味って?味と固さに関わる大事な役割
チーズケーキを作るときに、卵はただの材料ではありません。
実は、卵には「味を深くする力」と「形をしっかり保つ力」という、2つの大切な役割があります。
コクを加えて、味に深みを出す
卵には自然なうま味やコクがあります。
だから卵を加えると、チーズケーキがもっと濃厚でまろやかな味わいになります。
ただし、卵を入れすぎるとその味が前に出すぎてしまい、チーズの風味が弱くなってしまうこともあります。
そうならないように、レシピでは卵の量がきちんと調整されているんですね。
チーズの味を一番楽しみたい人は、卵を使わずに作るレアチーズケーキのようなレシピを選ぶこともありますよ。
卵のたんぱく質で、生地をしっかり固める
卵には「加熱すると固まる」という性質があります。
この性質は、チーズケーキをしっかり固めてくれる大切なポイントです。
チーズケーキはクリームチーズや生クリームなど、水分をたくさん使うので、生地がゆるくなりやすいです。
スポンジケーキのように粉だけではうまく固まらないことが多いんです。
そこで卵のちからを借りて、焼いたあとに形がくずれないようにするのです。
卵が入っていることで、見た目もきれいで、切り分けやすいケーキに仕上がります。
卵を使うレシピで、卵を抜くのはNG?
「卵を切らしちゃったから、レシピの卵を入れずに作ってみようかな」
そう考える人もいるかもしれませんが、それはおすすめできません。
というのも、卵ありのレシピは、卵を使うことを前提に材料のバランスがとられているからです。
卵を入れずに作ってしまうと、食感がゆるすぎたり、味がもの足りなくなったりすることがあります。
たとえば、小麦粉(薄力粉)はチーズケーキにも使われることが多いですが、これは主に生地の材料をつなげるために入れるものです。
小麦粉にはチーズケーキ全体をしっかり固める力はあまりないため、卵を入れないと、焼いても中心がうまく固まらないことがあります。
もし卵アレルギーがある人や、卵が苦手な人は、はじめから「卵なし専用」のレシピを探して作るのがおすすめです。
そういったレシピでは、ゼラチンや寒天、豆乳クリームなどの別の材料でうまく固める工夫がされているので、失敗しにくく、安心して作れますよ。
卵を入れ忘れたらどうなる?チーズケーキ作りでのミスをカバーする方法
卵を加えるチーズケーキでは、卵が味や食感の決め手になる大切な材料です。
それにもかかわらず、調理中に卵をうっかり入れ忘れてしまうこともあるかもしれません。
でも、あわてなくても大丈夫。
卵を入れ忘れたことに気づいたタイミングによっては、リカバリーできる場合もありますよ。
ここでは、卵を入れ忘れてしまったときの対応を、「オーブンに入れる前」と「オーブンに入れた後」の2つのパターンに分けてご紹介します。
卵を入れ忘れたことにオーブン前に気づいた場合
もし、チーズケーキを焼く前に卵の入れ忘れに気づいた場合は、すぐに加えれば問題ありません。
ただし、できるだけ「薄力粉を加える前」に気づけると、より良い仕上がりが期待できます。
なぜなら、薄力粉を加えてから混ぜすぎると、生地が固くなりやすいからです。
でも、もしすでに薄力粉を加えていたとしても、まだ間に合います。
その場合、まず別のボウルで卵をしっかりと溶きほぐしておきましょう。
そのまま卵を加えると、ダマになったり、混ざりにくくなることがあります。
次に、溶いた卵に少しだけチーズケーキの生地を加えて混ぜます。
これは、卵と生地の温度差や固さの違いを減らすための工夫です。
なじませた卵液を、生地にゆっくりと加えて混ぜれば、余計に混ぜすぎることもなく、スムーズに全体がなじみますよ。
卵を入れ忘れたことにオーブン後に気づいた場合
焼いている途中で卵の入れ忘れに気づいたときは、もう中に入れることはできません。
そのまま焼き続けるしかありませんが、できるだけ美味しく食べる工夫をしてみましょう。
卵が入っていないと、チーズケーキがうまく固まらないことがあります。
でも、焼いたあとにしっかり冷やせば、ある程度しっかり固めることができます。
冷蔵庫で一晩以上冷やすことで、生地が落ち着き、切り分けやすくなるはずです。
焼きたてのチーズケーキは見た目がプルプルしていて、「ちゃんと焼けてるのかな?」と心配になることもありますよね。
そんなときは、以下の方法で火の通りを確認できます。
確認方法 | 内容 |
---|---|
ゆすってみる | 表面がふるふるでも、中心に少し弾力があればOK |
竹串を刺してみる | 水っぽい生地がついてこなければ、中まで焼けています |
卵あり・卵なしチーズケーキの違いとは?それぞれの特徴を比較してみよう
チーズケーキは、レシピによって使う材料や作り方に違いがあります。
その中でも、卵を使うかどうかは、大きな分かれ道のひとつです。
ここでは、「卵あり」と「卵なし」のチーズケーキを比べて、味や食感、固まり具合などの違いをわかりやすくまとめました。
比較項目 | 卵ありチーズケーキ | 卵なしチーズケーキ |
---|---|---|
味わい | コクがあり、濃厚でまろやかな仕上がり | あっさりとした味で、軽やかな風味になる |
食感 | しっかり固まり、崩れにくく食べごたえあり | 柔らかく、なめらかでとろけるような口当たり |
固まりやすさ | 卵のたんぱく質で固まりやすく、形が安定する | 固まりにくいため、冷やし時間を多く取る必要 |
向いている人 | 卵アレルギーでない方 | 卵アレルギーのある人、卵の風味が苦手な人 |
作りやすさ | 基本のレシピが多く初心者でも作りやすい | 少し工夫が必要で上級者向きの場合もある |
卵は、焼くことで固まり、生地のつなぎや形を保つ役目をしてくれます。
また、加熱によって香ばしさやコクも加わるため、味わいにも深みが出ます。
一方で、卵を使わないチーズケーキは、材料の組み合わせや配合に工夫が必要です。
生クリームの量を多めにしたり、数種類のチーズをブレンドしたりすることで、卵がなくても美味しく仕上げられます。
卵なしで作りたいときは、最初から「卵を使わないレシピ」を探して参考にすると、失敗が少なくなりますよ。
チーズケーキの卵の役割とは?卵あり、卵なしの見た目・味・食感を紹介のまとめ
チーズケーキを作るときに、卵を使うかどうかで、完成したケーキの味や食感が大きく変わってきます。
卵を入れると、コクが出て濃厚になり、しっかりとした食べごたえのあるケーキになります。
逆に、卵を使わないと、軽やかでなめらかな口あたりのケーキができます。
どちらも魅力的ですが、それぞれのレシピに合った作り方をすることが大切です。
注意したいのは、もともと卵を使うレシピから「卵だけを抜く」という作り方は、うまくいかない可能性があることです。
仕上がりが固まらなかったり、味がぼやけたりして、思っていたチーズケーキと違うものになってしまいます。
卵を使わずに作りたい場合は、卵を使わないことを前提に設計されたレシピを選んでください。
そうすることで、卵なしでもおいしく満足感のあるチーズケーキが作れますよ。
チーズケーキ作りにおいて卵は、とても重要な存在です。
味のバランス、食感、見た目の美しさにも影響するので、ぜひその役割を理解して、より良いケーキ作りに活かしてみてくださいね。